アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の承認が決まりました。
先週、本欄でお伝えした通り、レカネマブは、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβを除去する抗体医薬です。これまでは、約10カ月ほどで効果がなくなる薬しかなかったため、認知機能の低下を持続的に抑制する今回の新薬に大きな期待が集まっています。認知症の患者さん、もしくは認知症のご家族を持つ方の中には、レカネマブをぜひ使ってみたいと思っている方もいるかもしれません。
ただ、レカネマブは、アルツハイマー病の患者さん全てに使える薬ではありません。治験では、アルツハイマー病の前段階である軽度認知障害(MCI)と、アルツハイマー病の軽症患者を対象としており、これらの早期アルツハイマー病患者さんにおいて、薬の効果が期待できるとしています。
レカネマブをはじめとするアルツハイマー病の抗体医薬の投与は、早ければ早いほどいいのではないか──。それが、これまでの研究結果から考えられていることです。
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