高血圧と特に関係が深いとされているのが、「脳血管障害による認知症」です。生活習慣病の大規模な疫学調査「久山町研究」では、次のような報告をしています。
▽中年期に高血圧前症(収縮期血圧120~139㎜Hgまたは拡張期血圧80~89㎜Hg)の人は、血管性認知症を発症する確率2.4倍(血圧が正常な人と比べて=以下同)
▽老年期に高血圧前症の人は3.2倍
▽中年期にステージ1(収縮期血圧140~159または拡張期血圧90~99)の人は5.9倍
▽老年期にステージ1の人は4.7倍
▽中年期にステージ2(収縮期血圧160以上または拡張期血圧100以上)の人は10.1倍
▽老年期にステージ2の人は7.3倍
第一人者が教える 認知症のすべて