第一人者が教える 認知症のすべて

糖尿病は生涯を通して認知症のリスクを上げる…1.54倍に増加

血管病変は食事と運動で予防(C)日刊ゲンダイ

「このままだと、お孫さんの結婚式に元気な姿で出られないかもしれないですよ」

 Hさんは、糖尿病が3大合併症や認知症、その他のいくつもの病気のリスク因子となることを伝えました。ほんの数分のやりとりでしたが、その男性は思うところがあったのでしょう。「自分のできることから始める」と、毎朝、30分のウオーキングを始めたそうです。

「これを機に、いい方向に向かってくれればいいのですが」とHさんは話していました。

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新井平伊

新井平伊

1984年、順天堂大学大学院医学研究科修了。東京都精神医学総合研究所精神薬理部門主任研究員、順天堂大学医学部講師、順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学教授を経て、2019年からアルツクリニック東京院長。順天堂大学医学部名誉教授。アルツハイマー病の基礎と研究を中心とした老年精神医学が専門。日本老年精神医学会前理事長。1999年、当時日本で唯一の「若年性アルツハイマー病専門外来」を開設。2019年、世界に先駆けてアミロイドPET検査を含む「健脳ドック」を導入した。著書に「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法」(文春新書)など。

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