健脳カフェは、何度かご紹介しているように、認知症になる前のSCD(主観的認知機能低下)、MCI(軽度認知障害)を対象に、認知症発症を予防する・進行を遅らせることを目的としています。
さまざまなプログラムがあり、音楽健康指導士による音楽プログラムも、そのひとつ。うまくできなくても、笑いが絶えない。そもそもいとも簡単にできてしまうものでは脳への刺激になりづらいですから、うまくできなくて当然のプログラム内容です。
「故郷」に合わせての「左手でイチ、ニ、サン、右手でイチ、ニ」は、両手でそれぞれ違う動きをしつつ、それを遂行させるために思考を働かせる。
こういった「一度に2つ以上の動作をする」ことを「デュアルタスク(二重課題)」といいます。手足を動かすこと(運動)は、脳の体を動かす部分の活性化につながります。課題達成のために考えることは、脳の前頭葉の部分の活性化につながります。脳のさまざまな部分が活性化されるので、デュアルタスクには認知機能の低下抑制が期待できるのです。
第一人者が教える 認知症のすべて
認知症予防プログラム…歌いながら左手と右手でそれぞれ別の動きをする
一度に2つ以上の動作をすることで脳のさまざまな部分が活性化