「母はずっと専業主婦。父亡き後、母と同居になってから、『家の中のことは何もしなくていい、好きなことだけして過ごすようにしてね』と言ったんです。最初は近所の図書館やデパートの絵画展に出かけていましたが、そのうち、ぼーっとして過ごすようになってしまいました。叔母(母親の妹)から『私たちにとって、家事は生きがい』と言われ、思い切って母に頼るようにしたら、以前のような元気を取り戻してくれたんです。母の方が家事にたけているので、口うるさく、時にイラッとするんですが」
お母さんは、大学生のお孫さんを喜ばせようと、今まで作らなかったような料理にもチャレンジしているそうです。
◆デュアルタスクができなくなったら◆
・テレビを見ながら、メモを取れない
・食材を切りながら、鍋の様子をチェックできない
・ラジオを聴きながら、洗濯物を畳めない
第一人者が教える 認知症のすべて