毎日、病状は変わります。担当するスタッフは、年末年始だろうが毎日の出勤を余儀なくされます。それでも治療が効いて、寛解に入ってやっと緊張が解け、患者さんにも、担当医にも本当の正月がやってきました。
正月の間、入院していなければならない患者さんもたくさんおられます。もちろん、担当医ではなくとも、当番の医師が出勤します。
医療は、医師が中心とはいえ、たくさんのスタッフで成り立っています。患者さんに、「正月といっても、何かあればいつでも駆け付けますよ」と声をかけてくれていた医師を思い出します。患者さんの心の安心も大切です。
患者さんのための医療ですが、最近は、医療者の「働き方改革」という言葉を耳にします。しかし、現状のスタッフ、医師数では、医師の超過勤務時間を「自己研鑽の時間」と言い換えられてしまうのではないかと危惧しています。
がんと向き合い生きていく