また、「痛みがあるから夜に眠れない」という患者さんもいます。痛みのコントロールはリハビリを行う上で最も重要であり、睡眠障害の原因を取り除かなければなりません。
■「昼間に起こす」治療が必要になる
ほかに「精神・高次脳機能障害」によって睡眠に影響が出ているケースがあります。脳の一部が損傷したために精神機能が障害された状態で、不穏やせん妄を起こして夜に眠れなくなることがあります。この場合、睡眠薬だけではコントロールが難しく、抗精神病薬をプラスした治療が必要です。神経伝達物質のドーパミンの働きを抑えることによりせん妄などの症状を改善し、夜に眠れるようにします。
ただ、睡眠薬と同じく抗精神病薬も使いすぎると昼間も眠くなってしまいます。かといって少なすぎると夜に眠れないので、適切な頃合いを見定めなければなりません。
正解のリハビリ、最善の介護