がんと向き合い生きていく

戦争、病気、災害…年が明けてあらためて考えさせられた

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

■被災地を応援したい

 ネットで見ると、日本人の「幸福度ランキング」は低いようで、G7の中では最下位とのデータもあるようです。日本人は「我慢する」「人に迷惑をかけないのが美徳」「肩書が大切」「人目を気にする」などの言葉が目につきます。

 新しい年になって、1月1日、能登半島地震が起きました。200人以上の方が亡くなり、自宅に帰れない方がたくさんおられます。亡くなった方にはご冥福を祈るしかありません。

 被災された方々は、寒い中、体育館などで暮らすのは、トイレなど、とても、とても大変だと思います。体も心も早く元気になられますように、みんなでそれぞれにできることで協力したいと思います。

 地震国日本ですが、阪神・淡路大震災、東日本大震災などの教訓を生かして、みんなで応援したいと思います。被災された能登半島の皆さま、福井県、新潟県の皆さま、どうかがんばってください! 応援しています!

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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