「死んだと思われてるで!」
ここで大爆笑。
関東の人間からするとちょっとハラハラしてしまう会話ですが、この女性グループ、現在は介護を終え、メンバーのほとんどが1人暮らしということもあり、頻繁に集まり、誰かが発言し、誰かがそれにツッコミ、みんなで爆笑……という会話をしているとか。
「この会に参加すると、みんなでしゃべって、笑って日々を過ごしていたら、認知症にならないんじゃないかな、といつも思う」(友人)
世界的に権威ある医学雑誌ランセットに掲載された認知症のリスク因子のひとつが、「社会的孤立」です。若いうちは孤立も、その人が望むなら悪くないでしょう。しかし高齢になると、人との交流が認知症予防の上で非常に重要です。そこに「笑い」が加われば、なおいい。
私のクリニックで開いている「健脳カフェ」も、体操や麻雀などの認知症予防プログラムと同じくらい、カフェへの参加者同士の交流を大切にしています。
第一人者が教える 認知症のすべて