正解のリハビリ、最善の介護

評価や実績の高い回復期病院を判断するための指標はある?

「ねりま健育病院」院長の酒向正春氏(C)日刊ゲンダイ

 より良い回復期病院を見極めるポイントについて、ここ5回にわたってお話ししてきました。病気やケガの治療後に適切なリハビリを受けるためには重要なポイントですから、あらためて簡単に整理しておきます。

 まず、①「自宅から近い(それほど遠くない)施設」かどうか。回復期病院を退院後、外来リハビリのための通院が必要になるからです。

 次に、②「病院内がきれいできちんと整理整頓されているか、清掃が行き届いているか、変な臭いがしないか」も重要です。病院側やスタッフが患者さんと気持ちよく向き合っていて、やる気があるのかどうかの判断材料になります。

 肝心なリハビリに関しては、③「1日最大3時間、週7日毎日リハビリを行ってくれるのか」④「リハビリを行う時間以外の日中は、ベッドに寝かせることなく起こしてくれるのか」を必ず確認してください。

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酒向正春

酒向正春

愛媛大学医学部卒。日本リハビリテーション医学会・脳神経外科学会・脳卒中学会・認知症学会専門医。1987年に脳卒中治療を専門とする脳神経外科医になる。97~2000年に北欧で脳卒中病態生理学を研究。初台リハビリテーション病院脳卒中診療科長を務めた04年に脳科学リハビリ医へ転向。12年に副院長・回復期リハビリセンター長として世田谷記念病院を新設。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(第200回)で特集され、「攻めのリハビリ」が注目される。17年から大泉学園複合施設責任者・ねりま健育会病院院長を務める。著書に「患者の心がけ」(光文社新書)などがある。

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