治療計画を考えない主治医は、ゴールを曖昧にしたままリハビリを行い、回復せずに治療を終えて「一生懸命やったのですが、回復できなかったので仕方がありません」となってしまいます。患者さんやご家族にしてみれば、「なんで最初からそう言ってくれないのか」という憤りを感じるでしょう。だからこそ、リハビリ主治医はゴールを予測できるだけの力量が必要なのです。
■入院料「1」はスタートライン
では、先に挙げた5つのポイントを実際にチェックするにはどうすればいいでしょうか。まずは、インターネットや書籍を参考にして、近隣で評判や評価が高い回復期病院を候補に挙げます。これが①と③のポイントです。
回復期病院の評価や実績を判断する指標のひとつに、「リハビリテーション実績指数」というものがあります。入院期間にどれだけ効率的に日常生活を改善できたかを示す指標で、FIM(機能的自立度評価法=日常活動を行う際の個人の自立レベルを評価する)の改善度を、在院日数をリハビリ算定日数上限の数値で割って計算します。
正解のリハビリ、最善の介護