独白 愉快な“病人”たち

「これは治らんよ」と告げられ…春風亭昇々さん脳梗塞との苦闘

春風亭昇々さん(C)日刊ゲンダイ

 朝になっても視界が悪かったので朝イチで病院に行ってみると脳神経外科を勧められ、MRIを撮ることになりました。MRIは子供の頃から片頭痛の診察で何度も撮影していましたから、「どうせまた何でもないんだろう」と思っていました。でも、2回も撮影されて診察室に戻ると、先生が開口一番「脳梗塞になってるよ」と言うではありませんか。「後頭部の血管が詰まって白くなって壊死している。これは治らんよ」と告げられて、検査入院をするよう言われました。

「でも今夜、落語会があるので……」と先生にお願いすると、たまたま祝日だったこともあり、検査を前倒ししてくださって、最後に心臓を24時間観察するホルダー心電図というものをつけられました。なんとか無事に落語会に参加することができ、さまざまな検査の結果で心臓病が原因の脳梗塞ではなかったことも判明。その後は家のそばの大学病院に通って、毎回違う検査をしました。

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