義母自身が、これまでと違う自分に不安を抱いていたのか、「かかりつけ医の先生のところで診てもらってはどうか」と夫から切り出すと、「あんたがそう言うなら」とすぐに受け入れたとのこと。かかりつけ医の問診でアルツハイマー病の疑いがあるとの診断。かかりつけ医の紹介で、認知症をよく診ている病院を再度受診し、現在はアルツハイマー病の薬を処方してもらっているそうです。
認知症は「診断されるのが怖いから」や「早く診断されても治らないのだから」などと、本人はもとより、家族も受診を先延ばしにするケースもあります。しかし本欄で何度も伝えているように、認知症で一番多いアルツハイマー病は、早く診断し、生活習慣などのさまざまな工夫で、進行をゆっくりにできる可能性があります。
また、アルツハイマー病だと思っていたら、「治る認知症」だった、というケースもあります。
第一人者が教える 認知症のすべて