慢性期の高齢者でも攻めのリハビリを行える「超強化型」の老健に入所すればしっかり回復できる。100歳でも筋力と体力は向上できる。まずはこの“事実”を認識して、回復させるための攻めのリハビリを行う老健がこれからもっと全国に広まることを期待していますし、そうした施設を増やしていかなければなりません。
■自費リハなら制度を超えて取り組める
私が院長を務める「ねりま健育会病院」に併設している老健「ライフサポートねりま」はもちろん「超強化型」で、それぞれの患者さんの希望に応じたリハビリ治療を実施しています。ご希望は攻めのリハビリから緩いリハビリまでさまざまですが、それに対応することが「超強化型」老健の役目です。
ただ、以前もお話ししたように、認知機能や体力がそこまで落ちていない状態で、しっかり機能や能力を回復したいと考えている高齢者では、定められている1日30分のリハビリ訓練量では足りません。回復させるための1日のリハビリ時間はできれば計6単位(120分)が必要で、さらに4単位(80分)が欲しいところです。
正解のリハビリ、最善の介護