5段階の中で最高評価に当たるのが「超強化型」で、在宅復帰・在宅療養支援等指標の点数(最高90点)が70点以上かつ、4つの評価項目の要件をすべて満たしている施設が該当します。つまり、しっかりリハビリを受けて、できるだけ早く在宅復帰したい高齢者は「超強化型」を選ぶ必要があります。
ただ、「超強化型」は老健全体の25%ほどしかないうえ、「とりあえず保険制度で定められている1日平均30分のリハビリを毎日やります」といった程度の取り組みで、現実は“お預かり施設”となっている場合も少なくありません。
老健に常勤している担当医の多くは、リハビリで回復したいと考えている高齢者に対し、「何が問題で機能と能力が落ちているのか」「どのくらいまで回復するのか」「そのためにはどんな介入が必要なのか」といった的確な予測や対応が難しく、積極的なリハビリを行える体制自体も整っていないからです。
正解のリハビリ、最善の介護