感染力は“最強”…世界的流行の「はしか」52歳以上は要注意! 国内でも報告相次ぐ

はしかの感染力はインフルの9倍。空気感染も(C)日刊ゲンダイ

 感染力が強いはしかの唯一の予防法は、ワクチン接種だ。2回接種すれば、免疫獲得率が97~99%以上となり、ほぼ感染を防げる。1回の接種だけでも免疫獲得率は93~95%に達するが、30年ほどで免疫は低下してしまうという。

 要注意なのは、今年52歳以上になる人だ。1972年9月30日以前に生まれた人は、ワクチンを1回も接種していない可能性が高いからだ。

 世代によってワクチンの接種回数に違いがあり、①1972年9月30日以前生まれは、接種ゼロの可能性が高く②1972年10月1日~1990年4月1日生まれは、1回のみ接種③1990年4月2日~2000年4月1日生まれは、1回か2回④2000年4月2日以降生まれは、2回接種の可能性が高い。

「過去に自然感染しているのか、ワクチンを2回接種したのかどうか不安な人は、抗体検査をして免疫の有無を確認すればいいでしょう。1回接種で十分な免疫を獲得する人もいますし、2回接種しても免疫力が不十分な人もいます。ワクチンを打っていれば、たとえ感染したとしても症状は軽くてすみます。自費の場合、抗体検査は5000~1万円ほど、ワクチン接種は1回あたり1万円前後です」(上昌広氏)

 すでに世界的に流行しているだけに、心配な人は早めに備えておいたほうがよさそうだ。

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