大阪「南港病院」の総院長「私がハイパーサーミア導入を決めたワケ」

がん温熱療法「ハイパーサーミア」には5つのメリットがある(提供写真)

 さらに、抗がん剤の吸収力や放射線の感受性が高まることで薬や放射線の照射量を減らすことが可能になり、副作用が軽減されるメリットも報告されている。

 その結果、末期のがん患者の症状が安定したり、進行が遅くなるなどの症例が多数報告されている。中には、末期の膵がんで余命3カ月と言われながら、2年以上延命したケースもある。

「最近では第4のがん治療法といわれる免疫療法において、免疫チェックポイント阻害剤との併用の研究が進んでいて、従来の一般奏効率20~30%をさらにアップさせる可能性が報告されています」

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