大阪「南港病院」の総院長「私がハイパーサーミア導入を決めたワケ」

大阪の「南港病院」の三木康彰総院長(提供写真)

「『本来ならウチが導入したいが予算がない』と言うのです。地域住民のため公立病院ができないなら、ウチがやろうという思いから導入を決めました。がん治療専門医が行うがん標準治療は、絶えず最新知見を取り込み定期的に見直しを行っている。しかし、がん患者さんは孤独で、治療と治療の間に不安や焦燥感を感じるし、効果が証明されて継続的に受けられるがん補助療法があれば受けたいと思うものです。私もそうでした。まして病状が進行して治療手段が少ない患者さんはなおさらです」

 ハイパーサーミアの導入が決まると、大阪の公立医療機関をはじめ、近隣の医療機関から患者の紹介があるという。

「将来的には、地域のがん補助治療の中心的存在になれれば、と考えています」

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