50代、60代の単身者の死亡率は、結婚している人の2倍から3倍以上です。その家計調査の数字から、外食費が突出して多いという特徴が見てとれます。しかし単に外食が多いというだけなら、意識的に栄養のバランスよく食べることによって、病気を防ぐことも可能でしょう。問題は、外食費の中身です。
実は一番多いのが飲酒代。男女・全年齢の平均で、年間約4万6000円となっています。2人以上の世帯の飲酒代は約1万7000円(全国平均)ですから、独身者は妻帯者と比べて3倍近くも飲み代に使っていることになります。
さらに男女別・年代別に見ると、〈表〉のようになります。働き盛り(35~59歳)の独身男性は、9万円近くを飲み屋に支払っています。毎月に直せば約7300円なので、大した金額ではないかもしれません。しかし、これはあくまでも全国平均の数字。まったく下戸の人もいる半面、毎月数万円を費やしている人も少なくないに違いありません。
家計簿を見れば病気がわかる