コンタクトといえば、望遠機能を持ったレンズがスイスで開発され、臨床試験に入っています。倍率は2・8倍。3Dテレビ用の液晶眼鏡と組み合わせて使います。スイッチで液晶の状態を変化させると、通常倍率と高倍率の切り替えができるようになっています。高齢者に多い加齢黄斑変性の視力矯正に効果があるそうです。
他にも各種ウエアラブルセンサーがめじろ押しですが、肝心なのが電力供給。なにしろ小型なのでバッテリー容量もごく小さく、すぐに電池切れになってしまうのです。電磁波を利用して給電するなどの方法が考えられています。
また、人体そのものをエネルギー源にしようという取り組みも進んでいます。「環境発電」(エネルギーハーベスト)と呼ばれ、熱や光、振動などのエネルギーを電力に変換して利用するというものです。
とくに注目されているのが熱電材料を使った体温発電です。肌に密着している面と外側の面の温度差に応じて、微弱な電気が流れます。つまりセンサーだけでなく電源までもウエアラブルになるというわけです。
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