スマートウォッチ/バンドの機能を使えば、毎日の「消費カロリー」や「活動パターン」などを簡単に記録することができます。健康情報に特化したウエアラブル計測器の開発も進んでいます。「体温」「心拍数」「呼吸数」「血圧」「血中の酸素飽和度」などを短時間で測定できる装置が、実用化の段階に来ています。まだ測定誤差はありますが、センサーの性能は日進月歩で向上し続けています。
ただし、それよりも「個人の健康データを誰が管理するか」が大きな問題になります。たとえばアップルウォッチなどで計測されたデータは、アップルのサーバーに記録できるようになっています。グーグルやマイクロソフトなども、同様の仕組みを用意しつつあります。また、これから出てくるウエアラブル機器の多くがアメリカ製です。つまり放っておけば、われわれ日本人の健康情報の大半が、自動的にアメリカに流れてしまうことになります。
スマホが医療を変える