明細書が語る日本の医療

大腸がんでの死亡ピークは80代 長期闘病生活を強いられる

手術件数の表(C)日刊ゲンダイ

 内視鏡で取れない大腸がん(浸潤がん)は、開腹ないし腹腔鏡手術で切除することになります。男性の年齢別患者数、手術件数、死亡数を〈表〉にまとめました。

 男性新規患者数(2012年、浸潤がんのみ)は約7万7000人。手術件数(2014年度)は開腹が約3万8000件、腹腔鏡が約3万7000件で、ほぼ半々となっています。

 腹腔鏡のほうが患者に優しく、しかも診療報酬が高めに設定されています。患者さん、医療機関側の双方にメリットがあるせいか、着実に増えています。統計年度が違うので、患者数と手術件数を単純に比較することはできません。しかし、患者数とほぼ同じ数だけ手術が行われていることが分かります。

 ただし、患者全員が1回ずつ手術を受けるといった単純な話ではありません。40代以下では手術件数が患者数を上回っているのが分かります。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。