内視鏡で取れない大腸がん(浸潤がん)は、開腹ないし腹腔鏡手術で切除することになります。男性の年齢別患者数、手術件数、死亡数を〈表〉にまとめました。
男性新規患者数(2012年、浸潤がんのみ)は約7万7000人。手術件数(2014年度)は開腹が約3万8000件、腹腔鏡が約3万7000件で、ほぼ半々となっています。
腹腔鏡のほうが患者に優しく、しかも診療報酬が高めに設定されています。患者さん、医療機関側の双方にメリットがあるせいか、着実に増えています。統計年度が違うので、患者数と手術件数を単純に比較することはできません。しかし、患者数とほぼ同じ数だけ手術が行われていることが分かります。
ただし、患者全員が1回ずつ手術を受けるといった単純な話ではありません。40代以下では手術件数が患者数を上回っているのが分かります。
明細書が語る日本の医療