しかし両校とも、付属病院の総病床数が少ないため、総収入にはおのずと限界があります。そのためか、6年間の学費は、関東の医科大学と比べて高めに設定されています。また学生納付金(授業料等)が総収入に占める割合は、金沢医科大学で約18%、愛知医科大学も約13%となっています。
大阪医科薬科大学の総収入は約741億円となっていますが、これには少し説明が必要です。本業である教育活動(医療を含む)の収入は約465億円ですが、合併(2016年度に大阪医科大学と大阪薬科大学が合併)に伴う特別収入として約274億円が計上されているのです。実際、17年度の収入予算額は、約470億円となっています。
関西医科大学は医学部のみの単科大学。付属病院が3つあり、病床数が多めで、医療収入が好調です。6年間の学費は西日本では最安の約2800万円。兵庫医科大学は病床数が少ない分、学費が高めになっています。
決算書でわかる有名病院のフトコロ事情