心機一転のはずが…転居で“引っ越し不調”はこうして防ぐ

引越し先のアレルゲンで発症(提供写真)

 アレルギーは、体内にウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに、それらを排除する免疫反応が過剰になって起こる。アレルゲンが最初に侵入した時点で、まずはIgE抗体がつくられ、マスト細胞などと結合する「感作」という状態になる。

「体内でそうした“準備”が整いアレルゲンが侵入したとしても、どの時点でアレルギー反応を起こすかは人によって違います。ただ、それまでは何ともなかったのに、アレルゲンが多い環境に移ったことがきっかけで発症する場合も少なくありません。ダニやホコリはアレルギーにとって大敵で、咳、くしゃみ、鼻水、鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎などさまざまな症状を引き起こします」(水谷氏)

 カビが原因でアレルギーを起こして夏型過敏性肺炎になる場合もある。6~8月に多いが、暖かくなる4月あたりから表れ始める。発熱や倦怠感などから始まって徐々に咳が激しくなり、進行すると肺線維症を併発して命を落とすこともある。

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