独白 愉快な“病人”たち

ラーメン完食は手術5カ月後 藤原組長が胃がんとの闘い語る

藤原喜明さん(C)日刊ゲンダイ

 胸の下からへその下までガッツリ切ってるわけだから痛くないわけないんだけど、集中治療室で看護師さんから「痛くありませんか?」と聞かれるたびに「大丈夫です」と言い続けていた。みんなガマンしていると思ってたからさ。術後4日も経ってからモルヒネっていう痛み止めがあることを知って、4日目にやっと導入。そうしたらまぁよく眠れたよ(笑い)。

 抜糸は普通、術後2週間ぐらいらしいんだけど、俺は4日で抜糸、2週間で退院という異例の早さで回復できた。もともとの回復力が異常に高い上に早くからリハビリもしたからね。

 看護師さんに「寝たままだと腸が動かなくて癒着するから」と言われ、手術翌日から点滴棒を引きずって歩いたよ。その翌日には階段の上り下り。すれ違う看護師さんに二度見されたとき「ざまぁみろ、俺はプロレスラーだ」と内心ガッツポーズだった。

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