独白 愉快な“病人”たち

手術後はサイボーグになった…北村肇さんが直腸がんを語る

北村肇さん(C)日刊ゲンダイ

 主治医の治療プランは、お腹にたまった下剤が起こした大腸炎を治療した後、がんの手術をするというものでした。冒頭で話した通り、病院は嫌いですが、あの体調の悪さを振り返れば、治療しておくかと考えました。18日間入院して大腸炎を治療した後、いったん退院。退院後5日目から2週間分はたまっていた仕事を会社で片付け、がん手術のために再入院したのが、6月9日でした。そこから17日間の入院生活です。

 当初、一般的な開腹手術で、がんを含めた直腸を20センチほど取り除くという説明でしたが、内視鏡手術に変更してもらいました。

 担当医は非常に優秀な方で、手術は成功し、病理検査の結果、ステージⅢA、がん相のいい高分子系と診断されました。

 転移しにくいがんとはいえ、4センチの大きさまで育ててしまっていましたから、リンパや血液の転移を鑑みて、再発を防ぐために抗がん剤治療を提案されました。でも、それは断りました。

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