受験生なら母娘で読みたい 生理日をコントロールする方法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 生理痛の治療には一般的に低用量ピルを使うことが多いが、頭痛や吐き気、血栓ができやすいという副作用がある。

「だからこそ産婦人科を受診し、その人に合ったピルを選ばなければなりません。よく副作用ばかりを聞きかじって、ピルに偏見を持つ人がいますが、それはピルや生理、生理痛をよく知らないからです。産婦人科を受診すればそうした偏見も解消されるはずです」

 そもそも生理(=月経)とは約1カ月の周期で子宮内膜が出血を伴ってはがれ落ち、体外へ排出されること。主に卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つの女性ホルモンが関係する。前者は情緒安定に働き、後者は不安定にさせる。生理周期は25~38日が普通で、生理が始まって14日目に排卵が起こる。

 生理痛の大きな原因は「プロスタグランジン」と呼ばれるホルモンに似た物質だ。生理中に肥厚する子宮内膜のなかにあって、子宮を収縮させたり、子宮への血流を減少させたり、子宮神経の痛みを敏感にさせたりする。生理前から急激に分泌量が増えるが、その量が多すぎると子宮が収縮し過ぎて痛んだり、血管の収縮のし過ぎで腰痛や冷え、だるさがきつくなる。胃腸への影響から吐き気や下痢の原因にもなる。

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