愉快な“病人”たち

兼元謙任さんが振り返る ギラン・バレー症候群の壮絶治療

兼元謙任さん(C)日刊ゲンダイ

 病気がわかる前は「死にたい」とずっと思っていました。イジメられてばかりで生きていても仕方ないと。でも死ぬかもしれない病気になったら、死ぬのが怖くなる。入院中、昨日まで話していた同年代の子のベッドに、翌日は花があったときには「次は俺の番だ」と思いましたから……。

 生きていれば、たまに悪ぶることもありますが、呼吸できること、歩けること、物が持てること、食べられること、便が出ることなどなど、できて当たり前のことが実はありがたいんだと、ボクは身をもって知っています。あの壮絶な治療やイジメを乗り越えてきたので、大抵のことは大丈夫だと思える精神力も養えたと思います。今、こうして会社が続いているのも絶対にそのおかげです(笑い)。

 (聞き手=松永詠美子)

▽かねもと・かねとう 1966年、愛知県生まれ。大学卒業後、京都のデザイン会社に入社。ユニバーサルデザインに興味を持ち、独立を試みたものの失敗。ホームレス生活を経て、99年に日本初のQ&Aサイトサービス会社「㈲オーケーウェブ」を起業。社名変更を経て2018年7月から現職に就く。共著「世界は逆転する!仮想通貨サービス・ICOで世界を変える」(創藝社)などがある。

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