愉快な“病人”たち

兼元謙任さんが振り返る ギラン・バレー症候群の壮絶治療

兼元謙任さん(C)日刊ゲンダイ

 実は入院中、母は病院に漢方を持ち込んでボクに飲ませていました。猿の脳味噌を煎じたものとか、マムシの何かとか……気味の悪いものばかりでしたが、そのおかげで良くなったような気がしていました。病院の薬はつらいばかりで、「モルモットにされた」としか思えなかったんです。

 でも、最近になって医師の方々から聞いた話では、35年前に腰椎穿刺ができる医師、特に女性医師は日本に数人しかいなかったことや、ステロイドの集中投与は当時はまだ、なかなか勇気がいる治療だったことを聞かされ、そこで初めて「あの先生のおかげでボクは助かったんだ」と知りました。

■病気がわかる前はずっと「死にたい」と思っていた

 ステロイド薬は17錠から徐々に減らしていき、3錠まで減るとまたぶり返すというパターンを何度も繰り返し、やっと薬と縁が切れたのは大学1年か2年の頃でした。

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