独白 愉快な“病人”たち

動かない時計の幻覚が…チョコボール向井さん脳出血を語る

チョコボール向井さん(C)日刊ゲンダイ

■リハビリは1日3時間プラス"自主リハ”で必死に努力

 入院3週目を過ぎると、回復期リハビリテーションを行う専門病院へ転院し、治療からリハビリへ本格的に移りました。しかも、元巨人の長嶋茂雄さんも入院した初台リハビリテーション病院に入ることができたのでラッキーでした。

 リハビリはスパルタでした。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に付いて1日3時間。それ以外も、自主トレならぬ自主リハビリですよ。絶対に回復してやろう! と必死で努力しました。

 入院した時、主治医に「退院までは4カ月から半年が目安です」と言われ、「3カ月で退院しますから!」と宣言したんです。

 6時半に起床してまずはストレッチと腹筋。夜は食後の7時から寝る直前の10時まで、廊下でひとり黙々と歩行訓練と片足スクワットに取り組み、1カ月で車イスから杖で歩けるようになりました。

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