独白 愉快な“病人”たち

骨の手術5回目 神野美伽さんリスフラン関節症との闘い語る

神野美伽さん(C)日刊ゲンダイ

 手術は全身麻酔で4時間かかりました。結局、骨移植はせずに骨髄液を採って足の骨に注入し、ボルトで固定するだけで済みました。それでも、痛い。麻酔が切れてから一番痛んだのは、太い注射器で骨髄液を取り出した腰でした。

 手術後は高熱が出て体が震え、1週間ほど微熱が残りましたが、手術翌日から足を下げ、立ち、一歩踏み出す……赤ちゃんのようなリハビリを始めました。手術が終わってからは両足を上げて横になっているから、その両足を下げるだけで痛いんです。最初、地面に足をちょっと着けただけで、「痛い!」と跳び上がりそうでした。

 それでも、3日後には歩行器でソロリソロリ歩けるようになり、1月6日の退院時は両松葉杖で歩きました。

 ただ、両足の指は全指の一本一本に包帯を巻いてガチッと固めていたので、ドラえもんの足のような状態。歩いていたといっても、足は踵しか地面に着けられませんでした。

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