独白 愉快な“病人”たち

骨の手術5回目 神野美伽さんリスフラン関節症との闘い語る

神野美伽さん(C)日刊ゲンダイ

 今も週2、3回リハビリ施設に通い、自分でも毎日取り組んでいます。リスフラン関節の骨はまだキチンとくっついてはいません。でも、リハビリを積み重ねてきて、体全体が明らかに変わりました。長年抱えていた膝の痛みはゼロに近く、股関節は柔らかくなり、肩甲骨や首の痛みも改善。ケガの功名で、体全体が良くなってきたんです。

 18歳でデビューして35年、ずっと休まずにやりたいことを全部やってきました。

 でも、年齢を重ね、病気をしたことで、いつまで人前に立てるのか。お正月を病院のベッドで過ごしながら、今回初めて不安や恐怖を覚えました。だから、休息を取ってゆっくり考えることができてよかった。結局、心と体が良い状態であることが一番大事。その状態をしっかり自分でつくって、世の中や自分自身が変わっても自由な気持ちで歌っていこう。そう腹をくくれました。

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