独白 愉快な“病人”たち

宣告され頭が真っ白に…戸叶尚さん「精巣がん」を振り返る

戸叶尚さん(C)日刊ゲンダイ

 精巣がんは20~30代に多いそうですけど、原因はとくに思い当たりません。自分ではストレスが悪かったのかなと思います。病気になった頃、使用されるボールが替わって握りがしっくりいかなくなり、うまく投げられなくて悩んでいたんです。

 だから、今もストレスをためないように気をつけています。現役中は自粛していたスノーボードをやったり、好きなゴルフやサーフィンを楽しんでいます。

(取材・文=中野裕子)

▽とかの・ひさし 1975年、栃木県生まれ。92年度のドラフト5位で横浜ベイスターズに入団。中継ぎや先発投手として活躍し、98年にはチームの日本一に貢献した。2000年にオリックス・ブルーウェーブ、05年に東北楽天ゴールデンイーグルスへ移籍し、06年オフに現役引退。野球解説者として活動したあと15年には横浜に戻り、現在は中学硬式野球チーム「世田谷南ボーイズ」のコーチなどを務める。

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