担当医は、手術のメリットもデメリットもすべて話してくれたと思います。でも、患者にはすべてが分かるはずはありません。そのことで文句を言っているのではないのです。
患者の権利としての自己決定権と言われますが、「母の命は母だけのもの」というような考え方は間違っていると思うのです。何回も同じようなことを言って申し訳ありませんが、医師は助かる可能性がある時でも、「あなたの命だからあなたが決めてください」と言うものなのでしょうか? 母の命は母のものだと先生もそうお思いになりますか?
■何も出来なくても生きていて欲しかった
私は母ともっともっとケンカをして、すぐに手術を受けさせればよかったと後悔しています。痛いとか、何かあれば無理やり病院に連れていって、手術を受けさせることも出来たかもしれません。
がんと向き合い生きていく