独白 愉快な“病人”たち

その時が来たと手術を決断…島津悦子さん語る変形性股関節症

島津悦子さん(C)日刊ゲンダイ

 翌日からリハビリが始まり、初日は車いすに乗る練習、2日目には平行棒で歩く練習、3日目には歩行器で歩き、4日目には杖、そして階段……とリハビリは痛かったけど頑張りました。おかげさまで、リハビリの先生からは回復が早いと言っていただけましたよ。

 2週間の入院でしたが、ちょうど真ん中あたりで外出届を出して、宮城県仙台市のステージにも立ちました。

 いつもなら着付けも髪のセットもすべて自分でやるのですが、この日ばかりはヘアメークさんにお願いして、ステージ上では固定した車いすに膝裏をぴったりつけて、立って歌いました。着物を着て立っているだけでしんどくて、手術でどれだけ体力が奪われるのかを実感しました。

■靴下がはけるだけでこんなにうれしいんだ

 まだ退院して3カ月足らずですが、杖を突かずに歩けるようになりました。リハビリに行くたびに新たなストレッチを教えてもらい自宅でも励んでいます。移動が長くて座りっぱなしだったりすると腰痛になったりしますが、今のところは順調な回復です。

3 / 5 ページ

関連記事