愉快な“病人”たち

若宮三紗子さん語る全身性エリテマトーデスとの壮絶な闘い

若宮三紗子さん(C)日刊ゲンダイ

 最初にこの病気の可能性があると聞いたときは「変わった名前」としか思いませんでしたし、その後、確定診断されたときも「へぇ。で何それ?」という感じでした。

 元看護師だった母は国が指定する難病だと知っていたので、可能性があるという段階で泣いていましたが、23歳だった当時の私は事の重大さに気づかず、医師の「卓球は続けていいけど、走らないように」という言葉に「やった! 走らなくていいんだ」と心の中で叫びました。

 母も「あの時はうれしそうだったよね」と言うくらい顔がニヤケました(笑い)。それくらい走るのがつらかったんです。1キロ走るだけで息が切れてしまい、翌日は高熱が出る状態でしたから。

 異変は実業団に入った20歳を境に急に表れました。大好きだった甘い物が食べたくなくなったり、「日に当たりたくない」と思って紫外線を避けるようになりました。誰かに何かを言われたわけでも、美容のためでもなく、本能としかいいようがありません。後に医師から「甘い物と紫外線を避けたことが重症化しなかったことに大きく影響している」と言われました。いつものことが嫌だなと感じるのは体の声なので、その感覚は信じたほうがいいそうです。

1 / 5 ページ

関連記事