血管・血液を知る

「血液サラサラ」心筋梗塞予防にどこまで関係しているのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 危険な血栓をつくらないためには、人間ドックなどで自分の健康状態を知り、肥満、高血圧などの生活習慣病、喫煙やストレスなどによる動脈硬化症を予防することが大事です。リスクがあれば、バイアスピリンなど抗血栓薬で予防することになります。

 大事なことを無視し、「血液サラサラになっていること」だけを喜んでいてはダメです。

 昨年初めて、この「血液サラサラ」が心臓血管病のリスクを減らすという報告が出ました。血液サラサラで心臓血管病になりにくい人たちがいるとしたら、青魚の脂やタマネギのように、「血液サラサラ」にするだけでなく、血小板凝集や血液凝固も抑えられる食材のおかげかもしれません。

 紛らわしいことに、抗血栓薬も「血液サラサラの薬」と呼ばれることがあります。これはMC―FANで測定した毛細血管の血流ではなく、冠動脈などの普通の血管で血液が固まりにくい状態を表したものです。「サラサラ」という言葉の使い方に混乱がありますので、その使われている意味を確認する必要はあります。

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東丸貴信

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

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