しかし、戦後の食糧増産計画や「大量生産・大量消費」の流れから、みその製造方法も徹底した温度管理や衛生管理のもと、工場で造るものが主流となり、天然醸造の蔵元が造るみそが激減しました。
私が発酵食品摂取を推奨する最大の理由は、発酵・熟成という時間をかけて、麹菌や酵母などがつくり出すメラノイジンやアミノ酸などの代謝産物を摂取できるからなのですが、そうしたみそが少なくなっているのは残念なことです。
代謝産物は生成に時間がかかりますが、うま味の成分ともなります。昔ながらの製法で造ったみそはダシいらずで、それだけで十分なうま味調味料となるのです。
私自身、多くの方々に天然醸造みそのすばらしさ、製法の違いや味の違いを知っていただきたいと思い、全国のみそ蔵を訪ね、ブログなどで紹介しています。みなさんも自宅の近くにある、昔ながらの製法のみそ屋さんを巡ってみるのはいかがでしょうか。
毎日大さじ1杯!腸活みそ料理