愉快な“病人”たち

ホームや階段が怖い…岩義人さん語る「ナルコレプシー」の苦悩

岩義人さん(提供写真)
岩義人さん(ユーチューバー/24歳)

「ねぇ、芝居しながら寝てるよね? 疲れてるの?」

 2019年の夏、舞台稽古の休憩時間に相手役からそう言われて、「え?」となりました。

 その舞台では主演を務めさせていただき、初めから終わりまで1時間45分間、出ずっぱりの役でした。そこまでの長丁場は初めてだったので、かなりの緊張感を持って臨んでいたんです。当然、集中していましたし、寝てしまった自覚はまったくなくて、眠いという意識もない。なのに、寝ちゃっていたらしいのです。そのとき初めて「自分はおかしいのか?」と疑いを持ちました。

 その後、演出家の方からも事務所に「芝居中に寝ているからちゃんと調べたほうがいい」という電話をいただいて、マネジャーともども衝撃を受け、病院の睡眠内科を受診したという経緯です。幼い頃から居眠りの多い子供でした。授業中、バスの中、お出かけの車の中など、どこでもよく寝ることは自覚していました。でもそれが病気だとは思いませんでしたし、親も「あんたよく寝るね。でも寝る子は育つっていうから」とプラスに捉えていたのです。

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