中高年の正しい眠り方

睡眠は夏は冬より短い 必要な時間は季節によって変動する

起床から4時間後に眠気がないか(C)日刊ゲンダイ

 それでは、結局、自分は何時間眠るのがベストなのか。それについては、すべての人に当てはまる臨床的な基準があります。「起床から4時間後に眠気があるかどうか」です。われわれには「睡眠―覚醒」の生体リズムが備わっていて、起床から4時間後に脳が最も活発になるようにプログラムされています。この時間に眠気があったら睡眠の絶対量が足りていないと判断できるのです。

 たとえば、夜11時に寝て朝7時に起きている人が、午前11時のタイミングであくび、だるさ、ボーッとするなど眠気に関する兆候が見られたら、たとえ8時間寝ていても、睡眠が足りていないということになります。

 単純な睡眠時間を目安にすると、不満や焦りにつながります。起床4時間後に注目すれば睡眠の変化にも対応できるので、自分に合った睡眠時間を常にチェックしてみましょう。

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