独白 愉快な“病人”たち

しゃべることもできず休職して…宮崎宣子さん語る顎関節症

宮崎宣子さん(C)日刊ゲンダイ

■復職後に眠れなくなり半年でドクターストップ

 ひと月に1回、レントゲンを撮って修復の経過を観察すること8カ月。復帰できると診断され、いろいろと考えた結果、やはり「いまの会社はいい会社だ。一生、骨をうずめよう」と決意して復職しました。それが、復帰後初の担当は朝4時からの生番組で、深夜0時に起床。その上、曜日によって昼ロケだったり夜の特番があったりで、いつしか体内時計が狂ってしまったのです。生理が止まり、梅干しの味も分からないくらい味覚がなくなり、空腹も感じなくなって、休まなくてもいくらでも楽しく仕事ができるモードになりました。

 さらに、眠れないので、会社の診療所で処方された睡眠薬を飲んだこともありました。金曜に寝て、起きたら日曜の朝だったときにはびっくりでしたが……(笑い)。その後、睡眠薬が効きすぎるので軽いものに変えてもらおうと心療内科を受診すると、「自律神経が崩れています。脳が寝ていない状態が続いているんですよ。今の生活を改めないと、うつかパニック障害か睡眠障害になります」と指摘され、復帰早々、半年でドクターストップとなりました。

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