独白 愉快な“病人”たち

しゃべることもできず休職して…宮崎宣子さん語る顎関節症

宮崎宣子さん(C)日刊ゲンダイ

 そして退職後、「一生誰かの役に立つ仕事がしたい」という目標を掲げて、ハーブの勉強を始めました。資格を取得して、ハーブ先進国のヨーロッパへ取材にも行き、2年前にハーブの会社を立ち上げたんです。なぜハーブだったかというと、心療内科の先生にハーブを治療のひとつとして勧められたからです。それまでまったく興味すらなかったんですけれど、こんなので治るの? と思いながらハーブティーを飲み始めて、勉強すればするほどハーブの力を理解できたんです。

 生活では、今は特に不安になる報道が多いので、ニュースを見過ぎないことやブルーライトで睡眠が浅くならないよう入浴後にはスマホを見ないことなどを心掛けています。疲れたときは今でもマウスピースをして寝ていますし、犬との散歩もオススメです。脳は運動しているとマイナス志向になれないんですって。それもこれも、みんな体調不良から学んだこと。私にとって病気はいったんすべてをストップして自分を見つめ直す、良い機会でした。

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