●インフルエンザ マイナス2224人
●肺炎 マイナス3865人
●慢性閉塞性肺疾患 マイナス624人
4月末時点で新型コロナによる死者は516人だったが、それをはるかに上回って、インフルエンザと肺炎の死者が減った。新型コロナの感染予防対策が、インフルエンザ予防に効果があったのだろう。実際、知り合いの医師たちは、口を揃えて「2月以降インフルエンザが激減した」「9月に入ってもインフルエンザがまったく増えていない」と言っている。またインフルエンザから肺炎を発症して亡くなる人が多いのだが、インフルエンザが減ったため、肺炎の死亡も大きく減ったのであろう。
ここまでは、それほど不思議ではなく、むしろ納得できる話ではある。だが、まだ続きがある。
新型コロナでわかった不都合な真実
コロナ「禍」と呼べるほどの災禍なのか?死者は大幅減少
同期比5600人減…高齢者の循環器疾患死はなぜ減ったのか?
- 2020年09月18日
永田宏
長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授
筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。