病気を近づけない体のメンテナンス

顎<下>セルフケアで改善 顎関節症を治す3つのリハビリ法

写真はイメージ

「佐藤歯科医院今戸クリニック」(東京都台東区)で顎関節症外来を担当する木野孔司歯科医師(木野顎関節研究所所長)が言う。

「顎関節症の大半は、発症しても時間の経過とともに症状が和らいでいきますが、寄与因子を解消しないと症状が長引いたり、仕事が忙しいときなどに再発を繰り返します。しかし、顎関節症の多くはセルフケアで改善します。それは『TCHのコントロール』を基本とした寄与因子の管理と、『リハビリトレーニング』の2つです」

 TCHのコントロールは、クセになっている上下の歯を接触させる行動を変えていく。それには付箋などを張り紙として使う。

「歯を離す」などと文字やイラストを書いて、職場や自宅などの目につきやすい場所にたくさん張る。そして、気づいたら力を抜いて歯と歯の離れた楽な状態をつくる行動を繰り返すのだ。

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