機械を用いてがんの部分を加温する場合、多くはマイクロ波か、ラジオ波(高周波)が使われます。短波長であるマイクロ波は300メガヘルツから300ギガヘルツの波(波長1ミリメートル~1メートル)で、体の深部までは届かないことから表面にあるがんに適しています。
がんが深部にある場合は、ラジオ波が使われます。「電波」という場合、一般的にはラジオ波のことを意味し、周波数30~300メガヘルツ(波長100ミリメートル~1メートル)の電磁波のことを指します。
マイクロ波でもラジオ波でも、①がんの部分が何度になっているか②その温度をどのくらいの時間保てるか③周囲の正常組織の温度は何度かを確認する必要があります。ですから温熱療法では、本当にその温度になっているのか、がんを殺す治療になっているのかについて注意しなければなりません。もし、温度管理をせず、時間も短く、副作用もないとなれば問題です。
がんと向き合い生きていく