東大病院では、骨髄移植に伴う放射線の全身照射を行う際、卵巣を金属ブロックで遮蔽する研究を実施。その結果、移植後早期に卵巣機能が高度に回復したのは8人中6人で、このうち2人はその後結婚され、健康な子供を出産されました。
こうした治療によって妊娠や出産をあきらめることはありません。白血病には大きく4種類あって、たとえば池江さんと同じタイプで若い方なら7割が治りますから、将来の妊孕性を残しつつ、前向きに治療に取り組むことが大切。これが、AYA世代のがん治療でのポイントです。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵