睡眠不足はがん、認知症、糖尿病、うつ病のリスクを上げる

幼児から成人まで世界で最も睡眠時間が短い(C)日刊ゲンダイ

「寝だめで週末だけ睡眠時間が長くなると、肥満や慢性疾患のリスクが高くなります。われわれが幼児を対象に行った研究では、平日は早寝早起き朝食も早い生活で、休日は遅寝遅起き朝食が遅い幼児は、常に遅寝遅起き朝食が遅い幼児と同様、不調に陥りやすいとの結果が出ました」

 睡眠不足は睡眠リズムの乱れに容易に結び付く。前述の通り、「平日睡眠不足」→「週末は夜更かし朝寝坊」→「睡眠のリズムが後ろにずれる(時差ボケのような状態)」となるからだ。

 寝だめがダメなら、昼寝はどうか――。

「ありがちなのが、暗い部屋でベッドに横になって取る昼寝。これでは深い眠りになって夜眠れなくなり、睡眠リズムの乱れにつながります。昼寝をするなら、寝やすい環境は絶対に避け、短時間仮眠が鉄則です。明るい部屋で椅子に座ったままデスクに突っ伏す感じで10~15分ほど」

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