独白 愉快な“病人”たち

岡村孝子さん「もうダメなのかなと…」急性骨髄性白血病との闘病で一時は弱音も

岡村孝子さん(本人提供)

 再検査をしたらさらに数値が下がったことで血液内科の先生が呼ばれ、再々検査になりました。WT1という白血病の抗原細胞を調べる検査をして、その翌週に骨髄穿刺で骨髄液を調べた結果、白血病がほぼ確定になり「明後日入院です」と告げられました。

 入院してまず行われたのは、白血病細胞をやっつける抗がん剤治療です。白血球が少ないということは免疫力が低いことなので、医師からは「床に落ちた物を自分で拾わないように」などの注意がありました。その程度でも、菌やウイルスに感染する可能性があるからです。

 経過を見ながらいろいろな抗がん剤が使われたようです。そして2クール終わったところで、私の希望が「今後も長くステージで歌うこと」でしたので、この後、「臍帯血移植」を行うことにしました。

 なんとなく覚悟はしていましたけれど、ここからがつらい治療でした。移植のためには白血球をゼロにして、免疫力を100%なくさなければなりません。

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