独白 愉快な“病人”たち

岡村孝子さん「もうダメなのかなと…」急性骨髄性白血病との闘病で一時は弱音も

岡村孝子さん(本人提供)

■退院後に6カ所の骨折が発覚

 帰宅しても初めは「寝る」と「食べる」しかできなくて、「もうダメなのかな」と思いました。けれど本当に少しずつできることが増えていって、歩けるようになり、ペットボトルが開けられるようにもなって、そのひとつひとつに幸せを感じました。

 じつは骨折もしていたんです。骨折といっても高齢者に注意喚起されている「いつの間にか骨折」(笑い)。入院中に背中や腰が痛くて調べたときには見つからなかったものが、退院して整形外科で診てもらったら6カ所も折れていました。それで半年間、コルセットを付けて過ごし、骨粗しょう症の薬を飲み続けていたら、ほぼ治りました。骨粗しょう症の薬は継続中ですけどね。

 今は目の前の一秒、一瞬、一日が本当に尊い。5年ほど寛解状態が続かないとまだまだ安心はできません。だから、「今日やれることは今日やる」「感謝の気持ちはちゃんと言葉にする」を実践するようになりました。

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