抗体の量は、飲酒習慣がある人や年齢が高い人ほど低くなりやすいことが分かっています。61歳で酒好きですから、低い数値だったのです。私のようなタイプは、ぜひ3回目接種を軽く考えないでください。
がん患者の場合、ワクチン接種後は一般の発熱や痛み、倦怠感などと異なる副反応が表れることがあります。接種した側のリンパ節の腫れです。そのままPET検査を受けると、本当は転移もなく陰性なのに“陽性”と誤診されることがあるので、腋窩(えきか)リンパ節検査などでPET検査を受ける時は、4~6週間後がよいとされます。
オミクロンが先行する欧州では、WHO幹部の終息観測も出始めました。もう少しの辛抱ですから、3回目接種をきちんとしてコロナ禍を乗り越えましょう。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵